2007/11/17 (Sat)
第2弾
猫の手も借りたいほど忙しいので、とりあえず「ネコよりはましかな?」と長女を店に呼んでみました。
…あんた、下手くそ!
長女「…いきなり使えると思ってたなら、わたしがびっくりだよ。」
そりゃそうだ。 数作らずに上手くなるとは思ってないけどさ…来週から土日は店においでね。

写真は、お祝いの宴席のお花です。
10時からのパーティーだったから、セットアップが8時半。
うちから車で20〜30分の場所にある某大手資本のホテルなのですが…裏口から搬入させてもらっちゃった!
うちもホテルのお仕事はやっていたことがあるから分かるのだけれど、これ、けっこうびっくりすることなのです。
普通ホテルや結婚式会場というものは、防犯のためにいわゆる「スタッフ専用通路」(裏動線ともいいます)に部外者が入ることをとても嫌がるのです。
お料理や、保安の部署のそばを通ることになりますし、なにかが起きたときに会場がその場にいた人間を把握できていないと困るから、ということになっています。
ま、ほかにもいろいろあるのだけれど。
本当は、ホテルに入っている花屋さんを使って欲しいのがホテルの本音だしね!

今回は、お客様がそのホテルをよく使っていらしたので入れてもらえたのかしら?
でも、最近なんだか毎週のようにこちらへの花束以外の持ち込みあがあるのよね…
「○○ホテルの裏動線か〜〜!」と興味しんしんで行ったら、身内と間違われて搬入口駐車場の扉を閉められてしまい、
配送車が閉じ込められてしまいました。
仕入担当「…あれ? 扉が閉まってるよ!出られないよ! すいません!搬入終わったので出たいんですが…」
受付嬢「…出るって? 出るんですか?」
仕入担当「扉、開けてもらえますか?」
受付嬢 「どうでしょう。分からないです…」
仕入担当「??!!!!! えっ! でも搬入終わったんで! もう帰るんです!!」
受付嬢 「防災センターの方に聞いてもらえますか…」
初めての現場は分からないことだらけだ。

みなこです。ザルツブルグの第2弾。間が空きましたが、オーストリアで一番大きな花屋さん。
「DOLL」さんのレポートです。
写真に建物が3つ写っていますが、中は全部つながっていて、全部ドールさんの売り場です。
本当は、建物は6つ。左端の建物がさらに3つの温室と連結していて、そちらで鉢植えの栽培と直販もやっています。
すご〜〜〜く大きい! ちょっとしたショッピングモールくらいの大きさです。
この大きさのお店を、スカスカに見せないように花で埋めるのはすごく大変だろうな…

写真右の男性がオーナーさん。DOLLの5代目です。
左の女性は、案内役と通訳をしてくださったMさん。日本人で、ドイツ花屋を経営していらっしゃる方…なのですが!
後になって帰国直前に、じつは青梅の同じ商店街の花屋さんの娘さんだと分かりました。
びっくりしました。まったく、本当にびっくりしました。ホノトにもう。世間が狭いんだか、日本が狭いんだか…
とても丁寧で先を読んだ通訳と、お花屋さんらしいとても具体的で面白い説明をして頂きました。本当にありがとうございます。
以下、しばらくオーナーさんのお話の抜粋。

「スタッフは総勢約70人。この店の他に4店舗。ヨーロッパをディスプレイの依頼を受けながら廻っているディスプレイ班も含みます。
ディスプレイの写真を見たい? これがそう。あ、これはオーストリア風IKEBANAね!
日本のみなさんも、生け花という伝統のスタイルを持っていらっしゃいますね。オーストリアの伝統のブーケをお見せしましょう。クリスマスにもよく出るんですよ」
どうやら左右対称でなくて、枝や葉などの先がバラバラな方向に流れていくように見えてよく見ると一つの大きな動きがあるものがIKEBANA風なようです…
ディスプレイのほとんどは、クラシックな感じの結婚式や教会の装飾らしいアレンジメントでした。
う〜〜〜〜ん…そういえば。 生け花の定義ってなんだろう?
生け花から「日本的」な雰囲気とか剣山や技術的なものを抜いたら残るものって、なんでしょうね?

店内レジの前のディスプレイです
「こちらがオーストリアの伝統的なブーケ。香辛料のブーケです。大航海時代の頃まで時代を遡ることが出来ます。
このころはね、肉などを冬に貯蔵して美味しく食べるためには塩や胡椒やスパイスが大量に必要でした。
だからスパイスがとても高くて財産になったんです。だからこうして、スパイスだけで作ったブーケを嫁入りの時に持たせました。
さらに、一つ一つのスパイスに意味があって例えばこれ。ハッカクは幸福を呼ぶとかね。クリスマスのプレゼントとしても人気です。」
質問「どんな風に飾るんですか?」
オーナー「空の花瓶に入れてもいいし。 堅いものだから、このまま暖炉の上などに立てかけることもできます。」
質問「失礼ですが、お値段は?」
オーナー「この一番小さいの(直径10センチ強)で10ユーロです」

オーナー「日本の人たちに言いたいのは、もっと色々輸出して欲しい。 輸出することに熱心でないし。『あれを下さい』と言っても規則があって無理なことが多いです。
たとえば、このBONSAI。盆栽は今、とても人気があって私は日本から本格的な盆栽を輸入したいのですが、許可が下りないんです。
皆さんがみてどうですか? 日本の盆栽と比べて、ウチのはどうでしょうか?」
「あと、今度ウィーンで小澤征爾さんが指揮する音楽界の会場のディスプレイをします。
彼が指揮をすると日本人が大勢やってくるので会場を日本の代表的な3種類のサクラで飾りたいのですが、
輸出の許可が下りないです。私はどうすれば良いのでしょう!」

オーナー「私はドールの5代目ですが、花屋としては1代目です。父の代までは園芸師をやっていました。温室が併設されているのはその頃の名残です」
質問 「なぜ園芸師から花屋になったのですか?」
オーナー「スタッフに恵まれたからですね。 偶然、フラワーデザインのできる有能な人が入ってきて、デザインした花も売り始めたんです。
これが好評で、ならば花屋もやってしまおうと。そしたら花屋の方が大きくなったんです」

質問 「ご自分ではフラワーデザインはなさるんですか?」
オーナー「自分では花には触りません。でも、そこにある作品が美しいかどうかは分かります。
私が言いたいのは、その作品が美しいかを決めるのはフローリスト(=花屋のことです)ではないということ。
他のことにも言えることですが、花を知らない人が見て『美しい』と感じる物を提供するべきなのです。
だから、花の世界だけに閉じこもらずに色々な世界を覗いてみてください。」
質問 「花を触らないとのことでしたが、ご自分のことをどのように捉えていらっしゃいますか?花屋?園芸師?経営者?」
オーナー「………料理人? いや、料理が好きでね!! あまり考えたことがなくてね!」

ちょっと面白かった、野菜だけのアレンジメント。
面白くて興味深いお話をありがとうございました。
スタッフのみなさんも、とてもにこやかで感じの良い方たちでした。
オーダーが入ると、広いお店を駆け回って(いや、走ってはいなかったけど。競歩くらい?)お花を集めて花束にしていました。
あ、花束につかうグリーンは、自分達の温室で栽培しているそうです。
マルバユーカリ、グニユーカリなど。
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…あんた、下手くそ!
長女「…いきなり使えると思ってたなら、わたしがびっくりだよ。」
そりゃそうだ。 数作らずに上手くなるとは思ってないけどさ…来週から土日は店においでね。

写真は、お祝いの宴席のお花です。
10時からのパーティーだったから、セットアップが8時半。
うちから車で20〜30分の場所にある某大手資本のホテルなのですが…裏口から搬入させてもらっちゃった!
うちもホテルのお仕事はやっていたことがあるから分かるのだけれど、これ、けっこうびっくりすることなのです。
普通ホテルや結婚式会場というものは、防犯のためにいわゆる「スタッフ専用通路」(裏動線ともいいます)に部外者が入ることをとても嫌がるのです。
お料理や、保安の部署のそばを通ることになりますし、なにかが起きたときに会場がその場にいた人間を把握できていないと困るから、ということになっています。
ま、ほかにもいろいろあるのだけれど。
本当は、ホテルに入っている花屋さんを使って欲しいのがホテルの本音だしね!

今回は、お客様がそのホテルをよく使っていらしたので入れてもらえたのかしら?
でも、最近なんだか毎週のようにこちらへの花束以外の持ち込みあがあるのよね…
「○○ホテルの裏動線か〜〜!」と興味しんしんで行ったら、身内と間違われて搬入口駐車場の扉を閉められてしまい、
配送車が閉じ込められてしまいました。
仕入担当「…あれ? 扉が閉まってるよ!出られないよ! すいません!搬入終わったので出たいんですが…」
受付嬢「…出るって? 出るんですか?」
仕入担当「扉、開けてもらえますか?」
受付嬢 「どうでしょう。分からないです…」
仕入担当「??!!!!! えっ! でも搬入終わったんで! もう帰るんです!!」
受付嬢 「防災センターの方に聞いてもらえますか…」
初めての現場は分からないことだらけだ。

みなこです。ザルツブルグの第2弾。間が空きましたが、オーストリアで一番大きな花屋さん。
「DOLL」さんのレポートです。
写真に建物が3つ写っていますが、中は全部つながっていて、全部ドールさんの売り場です。
本当は、建物は6つ。左端の建物がさらに3つの温室と連結していて、そちらで鉢植えの栽培と直販もやっています。
すご〜〜〜く大きい! ちょっとしたショッピングモールくらいの大きさです。
この大きさのお店を、スカスカに見せないように花で埋めるのはすごく大変だろうな…

写真右の男性がオーナーさん。DOLLの5代目です。
左の女性は、案内役と通訳をしてくださったMさん。日本人で、ドイツ花屋を経営していらっしゃる方…なのですが!
後になって帰国直前に、じつは青梅の同じ商店街の花屋さんの娘さんだと分かりました。
びっくりしました。まったく、本当にびっくりしました。ホノトにもう。世間が狭いんだか、日本が狭いんだか…
とても丁寧で先を読んだ通訳と、お花屋さんらしいとても具体的で面白い説明をして頂きました。本当にありがとうございます。
以下、しばらくオーナーさんのお話の抜粋。

「スタッフは総勢約70人。この店の他に4店舗。ヨーロッパをディスプレイの依頼を受けながら廻っているディスプレイ班も含みます。
ディスプレイの写真を見たい? これがそう。あ、これはオーストリア風IKEBANAね!
日本のみなさんも、生け花という伝統のスタイルを持っていらっしゃいますね。オーストリアの伝統のブーケをお見せしましょう。クリスマスにもよく出るんですよ」
どうやら左右対称でなくて、枝や葉などの先がバラバラな方向に流れていくように見えてよく見ると一つの大きな動きがあるものがIKEBANA風なようです…
ディスプレイのほとんどは、クラシックな感じの結婚式や教会の装飾らしいアレンジメントでした。
う〜〜〜〜ん…そういえば。 生け花の定義ってなんだろう?
生け花から「日本的」な雰囲気とか剣山や技術的なものを抜いたら残るものって、なんでしょうね?

店内レジの前のディスプレイです
「こちらがオーストリアの伝統的なブーケ。香辛料のブーケです。大航海時代の頃まで時代を遡ることが出来ます。
このころはね、肉などを冬に貯蔵して美味しく食べるためには塩や胡椒やスパイスが大量に必要でした。
だからスパイスがとても高くて財産になったんです。だからこうして、スパイスだけで作ったブーケを嫁入りの時に持たせました。
さらに、一つ一つのスパイスに意味があって例えばこれ。ハッカクは幸福を呼ぶとかね。クリスマスのプレゼントとしても人気です。」
質問「どんな風に飾るんですか?」
オーナー「空の花瓶に入れてもいいし。 堅いものだから、このまま暖炉の上などに立てかけることもできます。」
質問「失礼ですが、お値段は?」
オーナー「この一番小さいの(直径10センチ強)で10ユーロです」

オーナー「日本の人たちに言いたいのは、もっと色々輸出して欲しい。 輸出することに熱心でないし。『あれを下さい』と言っても規則があって無理なことが多いです。
たとえば、このBONSAI。盆栽は今、とても人気があって私は日本から本格的な盆栽を輸入したいのですが、許可が下りないんです。
皆さんがみてどうですか? 日本の盆栽と比べて、ウチのはどうでしょうか?」
「あと、今度ウィーンで小澤征爾さんが指揮する音楽界の会場のディスプレイをします。
彼が指揮をすると日本人が大勢やってくるので会場を日本の代表的な3種類のサクラで飾りたいのですが、
輸出の許可が下りないです。私はどうすれば良いのでしょう!」

オーナー「私はドールの5代目ですが、花屋としては1代目です。父の代までは園芸師をやっていました。温室が併設されているのはその頃の名残です」
質問 「なぜ園芸師から花屋になったのですか?」
オーナー「スタッフに恵まれたからですね。 偶然、フラワーデザインのできる有能な人が入ってきて、デザインした花も売り始めたんです。
これが好評で、ならば花屋もやってしまおうと。そしたら花屋の方が大きくなったんです」

質問 「ご自分ではフラワーデザインはなさるんですか?」
オーナー「自分では花には触りません。でも、そこにある作品が美しいかどうかは分かります。
私が言いたいのは、その作品が美しいかを決めるのはフローリスト(=花屋のことです)ではないということ。
他のことにも言えることですが、花を知らない人が見て『美しい』と感じる物を提供するべきなのです。
だから、花の世界だけに閉じこもらずに色々な世界を覗いてみてください。」
質問 「花を触らないとのことでしたが、ご自分のことをどのように捉えていらっしゃいますか?花屋?園芸師?経営者?」
オーナー「………料理人? いや、料理が好きでね!! あまり考えたことがなくてね!」

ちょっと面白かった、野菜だけのアレンジメント。
面白くて興味深いお話をありがとうございました。
スタッフのみなさんも、とてもにこやかで感じの良い方たちでした。
オーダーが入ると、広いお店を駆け回って(いや、走ってはいなかったけど。競歩くらい?)お花を集めて花束にしていました。
あ、花束につかうグリーンは、自分達の温室で栽培しているそうです。
マルバユーカリ、グニユーカリなど。
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- 2007/11/17 19:58:07
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